黒魔術の歴史を紐解く
黒魔術は古代イスラエル文明、エジプト文明より現在に至るまで、脈々と受け継がれている呪いの魔術と言えます。旧約聖書の『列王記』に記載されているイスラエル第三代ソロモン王は黒魔術師として知られ、悪魔を従属させた唯一の人間とされています。必要に応じて悪魔を召喚させ、古代イスラエル王国に全ての富と権力をもたらしました。
黒魔術師は儀式と呪文により聖霊・天使・聖者・堕天使・悪魔を召喚し、召喚者の如何なる望みも叶えます。中でも邪悪な魔力を持つ悪魔のパワーが一番強く、黒魔術師は悪魔と契約を交わし願望と欲望を叶えます。悪魔との契約は、時に魂を、時に寿命を、時に生贄を要求してきますので、それを捧げることとなります。
黒魔術の召喚魔術は、相談者の要望別に最適な悪魔をソロモン王72柱より召喚します。ソロモン王の72柱には、悪魔の王族、皇族、公爵、伯爵など、72柱の大魔王・地獄の大将軍・堕天使がいます。これらには、残虐性が強く皆殺しを好む悪魔・召喚者に忠実な悪魔・容姿を美しく変化させる悪魔・金銀財宝の在りかを教えてくれる悪魔・音楽や芸術の才能を与えてくれる悪魔・人を蹴落とし地位を高めてくれる悪魔・精気と魂を吸い取り抜け殻にさせる悪魔がいます。
黒魔術の呪い
黒魔術の呪いは、依頼者が憎悪や嫉妬を抱く相手に不運をもたらし、依頼者が優位になる呪術をかけます。振り向いて欲しい相手には、依頼者が美しく煌びやかに見える魔法を授かる事もできます。悪魔との契約も黒魔術師が行ない、依頼者に悪魔の危害が及ぶ事は一切ありません。
黒魔術の呪いには、相手の精気を吸い取り寿命を削る非常に危険な魔術もあります。最も邪悪な心を持ち、姿かたちも醜い獣に変化し、生臭い息を撒き散らす恐ろしい悪魔です。また、相手にダメージを与え人生の運気を逆転させるだけの魔術もあります。召喚した悪魔は忠実で嘘をつかず、依頼者の願望と欲望を叶えてくれます。相手に黒魔術の呪いと悟られないよう、不幸を連続させ精神と肉体を徐々に破壊します。
依頼者が望む呪いは「いつ 誰に どのような不幸を どれだけ与えるか」を魔術師に伝えましょう。必要以上の憎悪や嫉妬を持つと、相談者自身に悪魔が忍び寄ってきます。
日本の黒魔術
日本にも多くの黒魔術師が存在し、呪いを掛けられているのが判らない方も沢山います。急に偏頭痛を発症し回復しない方、体がだるく食欲がなくなってしまった方、ぼんやりして交通事故に遭遇した方、集中力と創造力が枯渇し仕事ができない方、幸せな結婚生活が破綻し愛を略奪された方、就職しても長続きせず金銭に困っている方、毎晩悪夢に悩まされ不眠症に陥っている方など、日常生活で不幸が重なる場合は、黒魔術を掛けられていると疑う必要があります。
魔力を持っていない一般の人が、悪魔のささやきを聞いたり、風もないのにカーテンが揺れたり、背後に気配を感じるような場合は非常に危険な状態といえます。いつ悪魔が貴女の背中を押したり、足を引っ掛けたりするか判りません。通勤通学で電車を待っている時、交差点で信号を待っている時、エレベーターが故障し階段で降りなければならない時、邪悪な悪魔が地獄の入り口を開こうとしています。
黒魔術師は依頼者が憎悪と嫉妬を募らせる相手に呪いをかけますが、依頼者に憑依している悪魔を召喚させ魔界に戻す事もできます。更に、呪いを掛けた相手に対して呪い返しの魔術を使う事もできます。