アルテミシアの黒魔術によって略奪愛を祈願する場合、特別な留意点がありますので、独立した項を設けさせていただきました。
黒魔術と略奪愛の相性は最高です
先の項において愛情の関わる問題は黒魔術と相性が良いと書きましたが、中でも略奪愛に関しては抜群の効果を発揮します。他人が所有するものを奪いたいという感情は、善悪の観点を抜きにして考えれば最も人間的なエゴの現れであり、それは黒魔術の精霊たちにとっても非常に気を惹かれる波動なのです。
略奪したいという思いの中には、その相手に対する純粋な恋慕だけでなく、多少の差こそあれ、必ず嫉妬や羨望の気持ちが混ざっています。この混濁したエネルギーの渦は本人があえて意識集中をしなくても勝手に燃え上がり、凄まじいほどの念パワーを生み出します。その念波がアルテミシアの魔術アイテムや儀式を通じてさらに増幅され、最終的にはとてつもない破壊力を生じるのです。
この強烈な魔術波動に冒された相手は、まるで木偶人形のように貴女の思い通りとなることでしょう。邪魔だったライバルは打ちひしがれて、たちまち視界から消滅します。後に残された意中の人も完全に恋の奴隷状態となり、ひたすら熱い眼差しで貴女を見つめ続けることでしょう…。
略奪愛の術をかける際の注意点
なまじ効果が絶大であるだけにこうした祈願を執り行う際は、くれぐれも慎重にする必要があります。
まず祈願の対象とする相手は、真剣に生涯を添い遂げたいと考えている人に限ります。なぜなら、いったんこの魔術が成就してしまうと、相手は全身全霊を込めて貴女だけを愛するようになり、文字通り、貴女無しでは生きられないほどになるからです。仮にもし将来、貴女の方がその相手と別れたいと思っても、簡単に別れることはできません。
また、それは魔術の精霊の仲介によって誓約された厳粛な婚姻と見なされるため、来世を含めた霊界次元においても深い縁の絆が形成されることになります。つまり、貴女に本来与えられたカルマの状態までも変化してしまうのです。 霊界次元のカルマに基づいた今世のライフストーリーが書き換えられれば、付き合う友人や仕事、ときには生まれ持った資質まで変更されることがあります。そのことが未来の貴女にとって吉と出るか凶と出るかは、まさに神のみぞ知る、というところです。
ここまで読まれて早くも怖じ気づかれてしまった方は、大人しく断念されるのが賢明かもしれません。
黒魔術による略奪愛祈願は、それでも構わない！どうしても彼を自分のものにしたい！と思い切れる方だけに許された秘術なのです。
